瞑想・坐禅の基本
瞑想のやり方|初心者が今日から5分でできる基本と続けるコツ
仕事や家事、スマホの通知に追われる毎日。「少し立ち止まりたい」と思ったときに、いちばん手軽に始められるのが瞑想です。特別な道具も、広い場所もいりません。
この記事では、はじめての方が今日から5分でできる瞑想のやり方を、順番に紹介します。
瞑想とは?
瞑想は、注意を「いま、ここ」に向けて、心を静める練習です。呼吸や体の感覚、音などに意識を向け、考えごとに流されそうになったら、また戻ってくる。その繰り返しで、気持ちの切りかえがしやすくなっていきます。
仏教の坐禅や、近年よく聞くマインドフルネスも、広い意味では瞑想の仲間です。ちがいについては坐禅と瞑想のちがいでくわしく紹介しています。
瞑想を始める前に決めておくこと
時間:最初は5分
いきなり30分座ろうとすると、続きません。最初は5分で十分です。スマホのタイマーをセットしておけば、「あと何分?」と時計を気にせずにすみます。
場所:静かで、座りやすいところ
完全な無音でなくてもかまいません。座布団や椅子があれば大丈夫です。
タイミング:毎日同じ時間に
朝起きてすぐ、寝る前など、生活の中で決まった時間に組み込むと習慣になりやすくなります。
初心者向け・瞑想のやり方(5ステップ)
1. 座る
床なら、座布団やクッションをお尻の下に入れて、あぐらで座ります。椅子なら、背もたれから少し離れて浅く腰かけ、足の裏を床につけます。
ポイントは背すじをのばすこと。頭のてっぺんが糸で上から引かれているようなイメージで、あごを軽く引き、肩の力を抜きます。
2. 手を置く
手のひらを上にしてももの上に置くか、おなかの前で軽く重ねます。手の形に決まりはありません。楽な位置で大丈夫です。
3. 目線を落とす
目は閉じてもかまいませんが、眠くなりやすい人は、目を半分ほど開けて、1メートルほど先の床をぼんやり見るのがおすすめです。坐禅でいう「半眼」です。
4. 呼吸に意識を向ける
鼻でゆっくり呼吸をします。呼吸を変えようとしなくてかまいません。
- 鼻から空気が入ってくる感じ
- おなかがふくらんで、しぼむ感じ
- 鼻から空気が出ていく感じ
こうした感覚に、ただ気づいていきます。集中しにくいときは、吐く息に合わせて「ひとつ、ふたつ…」と10まで数える方法が役に立ちます。これは禅の数息観(すそくかん)と同じやり方です。
5. それたら戻る
しばらくすると、必ず考えごとが浮かびます。「明日の会議」「夕飯どうしよう」。それで大丈夫です。気づいたら、また呼吸に戻る。 瞑想は、この「戻る」をくり返す練習です。
タイマーが鳴ったら、深呼吸をひとつして、ゆっくり目を開けて終わります。
初心者がつまずきやすいポイント
雑念が止まらない
雑念をなくそうとするほど、かえって気になってしまうものです。雑念は「出てくるもの」と考えて、出てきたことに気づけたら、それでOK。気づくたびに、少しずつ上達しています。
眠くなる
目を少し開ける、背すじをのばし直す、時間帯を変える(食後を避ける)と、眠気がやわらぎます。
体が痛い・落ち着かない
正しい姿勢にこだわりすぎなくて大丈夫です。椅子に座る、壁に背中をつけるなど、楽な形で始めましょう。
続かない
「毎日30分」より「毎日5分」。歯みがきのあと、コーヒーをいれる前など、すでにある習慣のあとに瞑想をくっつけると忘れにくくなります。
家での瞑想と、お寺での瞑想
家で手軽に続けられるのが瞑想のよさですが、ひとりだと「これで合っているのかな?」と不安になることもあります。
お寺で瞑想や坐禅を体験すると、
- ご住職から座り方や呼吸を直接教えてもらえる
- 本堂の静けさの中で、スマホから離れて集中しやすい
- ほかの参加者と一緒に座ることで、自然と背すじがのびる
といったよさがあります。一度お寺で感覚をつかむと、家での瞑想もぐっと深まります。
よくある質問
瞑想は1日何分すればいいですか?
はじめは1日5分で十分です。慣れてきたら10分、15分と少しずつのばしていきましょう。大切なのは長さより、続けることです。
瞑想は朝と夜、どちらがいいですか?
どちらでもかまいません。朝は1日のはじまりに気持ちを整えやすく、夜は1日の考えごとを手放しやすいといわれます。続けやすい時間を選んでください。
目は閉じたほうがいいですか?
閉じても開けてもかまいません。眠くなりやすい人や、考えごとに流されやすい人は、目を半分開けておくのがおすすめです。
瞑想アプリを使ってもいいですか?
はじめのうちは、音声ガイドがあると続けやすい人も多いです。慣れてきたら、ガイドなしで静かに座る時間も作ってみてください。
まとめ
瞑想のやり方は、①座る ②手を置く ③目線を落とす ④呼吸に意識を向ける ⑤それたら戻る、の5ステップ。最初は5分、毎日同じ時間に。うまくやろうとしなくて大丈夫です。
「一度ちゃんと教わってみたい」と思ったら、お寺での瞑想体験もぜひどうぞ。はじめての方向けのはじめてガイドもあります。